未来を担う若者・子どもを育てる

三十郎の政策レシピ3

台頭する若い力

美味しいものを求めてY1グルメグランプリ9月6日、小野川スキー場で催された「米沢野外音楽祭」に行ってみました。今年で5回目を迎えるお祭りですが、見回しても私の年代のような人はおらず、20代を中心にして1,000人を越える若者がロック演奏を楽しみ、高校生・大学生の運営ボランティアが活躍していました。
また、7月26日には、松川の河川敷で米沢商工会議所青年部の「Y1グルメグランプリ」と米沢青年会議所の「ミュージックフェスティバル」が合同で開催されました。暑い盛りでしたが、これも大変な賑わいでした。
これらの催しから感じ取れるのは、若い力の台頭です。実際、8月2日付の山形新聞は「Y1グルメグランプリ」と「ミュージックフェスティバル」を大きく取り上げ、『JAや米沢織関連も参画しており、市の将来を担う世代の大同団結は米沢の潜在能力を感じさせた。他の地域のモデルとなり得る』と評価していました。
いわゆる大人の役割は、将来を託す若者たちに対してのびのびと自分の力を育める環境を用意し、自ら企画・実行する力をつけてくれるよう支援することだと考えます。市でも「米沢野外音楽祭」」と「Y1グルメグランプリ」」に補助金を出しました。

若者の定住・起業促進

若者たちには地元に残る、戻ることを期待したいものです。そのためには、何といっても雇用の場の確保・拡大が必要です。昨年あたりから企業誘致が前進していますので、さらに加速させたいと思います。また、非正規社員やアルバイトによって企業が成り立つようでは若者が安定した人生設計を描くことができませんので、経済の方向性を是正するよう国に求めてゆかなければなりません。
6月20日、伝国の杜で市の商工課が「起業する米沢の若者パネルディスカッション」を催しました。障がい者一人ひとりに合ったオリジナルの車イスを製作する会社を立ち上げた若者、四国・愛媛県から米沢へやってきて、脱サラをして農業に挑んでいる若者、米沢にUターンして、街なかにカフェを開いた若者の3人が体験談を話してくれましたが、地元に入りたい会社が無い場合、自分で起業する道があることを、この3人は教えています。市では起業しようとする若者に対しても補助金の制度を設けています。
私が勤めていた米沢市内の会社(プラスチック製造業)も、昭和29年に3人の若者が起こした会社です。私は創業40年目の年に市長選立候補のため退社しましたが、その時には社員が260名になっていました。3人で260人分の働き口を作ったのです。

学生を大事にする

安部家でのセカンドホーム 学部長も参加米沢市には山形大学工学部、米沢女子短期大学、米沢栄養大学と3つの大学があり、学生数は合わせて約3,500人です。市民25人のうち1人は大学生という計算になります。この人たちは全国から集まり、卒業して全国へ散っていきますから、彼ら、彼女らに「米沢は良いまちだった」と話して貰うのと、「米沢は良くないまちだった」と話されるのでは、全国における米沢のイメージが天と地ほど違ってきます。
市では大学の協力を得て、六年前から「セカンドホーム」事業を続けてきました。市民家庭が学生を自宅に招いて夕食を共にして交流するもので、毎年200人ほどの学生が参加しています。夕食の準備に要する費用は全て受け入れ家庭の自己負担。本当に有難いことです。
「米沢は温かいまち」」というイメージが間違いなく広がっていると思います。
また学生の方にも、高齢者宅の雪かきボランティア、街なかの賑いづくり活動、「なせばなる秋まつり」の棒杭市実行委員会結成など市民と積極的に交流する姿勢が強く感じられるようになってきました。
市民と学生の良好な交流関係をさらに高めるように努め、本当の意味での「学園都市」として全国のモデルとなるようにしてゆきたいと考えています。

子どもたちに「心の栄養」を

やがては米沢の将来を担うことになる子どもたち。この子たちが立派に成長するためには「心の栄養」をたっぷり吸収することが大切です。子どもたちが自ら「夢みる力」を培えるようにしたいと思います。
思い返せば、私たちが子どもだった頃、米沢のまちには子どもたちに与える「心の栄養」がたくさんありました。年に数号、市内の全小・中学生に無料で配られた米沢児童文化協会の「米沢子ども新聞」(現在も「米沢小中学生新聞」として継続)、松が岬公園内の高台にあった観覧車や蒸気機関車も備えた児童遊園地、お堀端の桜並木との取り合わせも美しいギリシャ建築風の白亜の図書館。
子ども時代は激しい競争や他の子との比較にさらされるべきではないと考えています。ゆっくりと空想する時間、周りの人から包み込まれるようにして過ごす楽しさ、友だちとの自然な融和といったものが大事であり、これらが子どもたちを後々大きく成長させてゆくのだと思います。米沢を、子どもたちに「心の栄養」を与える仕掛けのたくさんあるまちにしたいと思います。一階が市民ギャラリー、二階から上が図書館の新文化複合施設もその一つです。
まちづくりは人づくりです。地域の発展も結局は人が育ってこそです。市民のみなさまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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